僕の心にガンジーを。

突然ですが、人の言葉って怖くないですか。

そもそも自分以外の人って怖くないですか。

何を考えてるのかわからないし、何を言いたいのかもわからないし、何を言ってほしいのかもわからないし。僕が著しく人の気持ちを理解できない、っていうのは別にしても怖いじゃないですか。

たとえば僕がヘラヘラしていたとしましょう。すると相手は「真面目な話だから」と言います。相手を怒らせたくないので真面目な態度を取ります。ここでふと思うわけです。「なんの権利があってそんな指図をされにゃならんのだ」脳内野党は大荒れです。現政権のとった「真面目にする」という方針に「なぜ相手国の言いなりになったのか」とブーイングの嵐です。しかしですよ、一度とってしまった態度はそう簡単には崩せません。「やはり不真面目にいこう」と態度を崩せば「さっきは真面目にすると約束したじゃないか」と相手国から抗議の声明が発表されかねません。もしくは国交を断絶されるかもしれません。

そこで僕は思うわけです。「これは先手を打ったもん勝ちだな」と。一度でも相手の言うとおりにすると、そこで「約束」が結ばれてしまうわけです。「あなたの前ではこう致します」という約束をしてしまうわけです。正確には約束したということになってしまいます。しかも、自分が言っていることは当然だという態度であればあるほどその効果は大きくなってしまいます。自分に自身を持っている人が有利なんです。

これは大変恐ろしいことです。自分に自信を持っている人はどんどん相手に「一旦こうして」と約束を結ばせ、次第に支配下に置いていくのです。それを繰り返すことで更に自信をつけ、さらに支配力を増大させるのです。奴らを野放しにしてはいけません。コミュニケーション弱者である我々は積極的にコミュニケーションを断絶していかねばなりません。一度たりとも言うことを聞いてなるものか、僕は一生ヘラヘラするんだという気概でいかないといけません。

こちらから主導権を握ったり言葉で相手を縛り付けたりしてはいけません。あくまで自分のペースを崩さないことだけをモットーとして生きるのです。さすれば、支配下に置かれた人間たちの心も正しい光に導かれるでしょう。我々はガンジーになるのです。

相手に従わない、それだけを胸にこのコミュニケーション地獄を生き抜いて行こうではないですか。立ち上がれ、同志諸君!!ベンセレーモス!!